デスクトップのCドライブの空き容量が280MBになってしまったのでOSのクリーンインストールついでにバックアップソフトを探していたところ、よさげなものを見つけました。
restic というソフトです。OSSなので安心して使えます。
試しにM.2のデータを外付けHDDにバックアップしてみたところ、
1回目 | 2回目 | |
---|---|---|
35GB | 8分 | 30秒 |
400GB | 2時間40分 | 3分 |
差分バックアップができるので、2回目以降のバックアップがとても速い!
今までつかっていたソフトは平気で7時間とかかかっていたのでさっそく乗り換えることにしましたよ。
インストール
GitHubから restic_Z.ZZ.Z_windows_amd64.zipをダウンロードし、適当なフォルダに解凍してください。
長いとコマンドをうつのが大変なので restic.exe とでもリネームしておきましょう。
つかいかた
restic.exeを E:\restic\ に保存したとして解説します。
バックアップ先は I:\BACKUP とします。
バックアップ先の作成
E:\restic\restic init --repo I:\BACKUP
パスワードの設定を求められます。以降すべての操作において必要なので忘れないようにしてくださいね。
バックアップの実行
今回は C:\ 以下をバックアップするとします。
E:\restic\restic --repo I:\BACKUP backup C:\
バックアップのクリーン
いらなくなったタイムスタンプを削除します。今回は最新の3つを残します。
E:\restic\restic forget --repo I:\BACKUP --keep-last 3 --prune
バックアップの復元
I:\RESTORE にバックアップを復元します。
E:\restic\restic restore s7ap5h0t --repo I:\BACKUP --target I:\RESTORE
s7ap5h0t の部分はスナップショットの適当なIDで置き換えてください。
E:\restic\restic --repo I:\BACKUP snapshots
でIDを確認できます。
バックアップ先にもresticをインストールしておくと有事の際便利かもしれませんね。
起動時に自動でバックアップするように
定期的にコマンドプロンプトを叩いてバックアップを取るのは面倒なので自動化してしまいましょう。
chcp 65001
@echo off
@if not "%~0"=="%~dp0.\%~nx0" start /min cmd /c,"%~dp0.\%~nx0" %* & goto :eof
echo password| E:\restic\restic --repo I:\BACKUP backup C:\ >nul
echo password| E:\restic\restic --repo I:\BACKUP backup E:\ >nul
echo password| E:\restic\restic unlock --repo I:\BACKUP >nul
echo password| E:\restic\restic forget --repo I:\BACKUP --keep-last 3 --prune >nul
こちらから雛形をダウンロードすることもできます。
以上の内容を適宜置き換えたbatファイルを作成してください。
置き換える場所は3段落目の password・resticの場所・保存元・保存先 になると思います。
これを C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\ に置けば、次回以降の起動時に自動でコマンドプロンプトが起動し、バックアップされるようになります。